時事の見方  

2007.11.8

***** 小沢民主党党首辞任表明について *****

小沢民主党党首が辞意を表明いたしました。直接の引き金は福田首相との

党首会談での与野党連合につい民主党内の否決が原因と言われています。

<質問>

      安倍前首相とは首脳会談を拒否したのに、福田首相とは2回も

会談しています。福田首相なら自民党内の意見を統一出来ると小沢

党首が読んだからなのでしょうか。

<回答>

1)小沢氏は,安倍総理と自分では格が違うから、会つても話になら

ないと考えていたかも知れません。

    2)福田総理の誘導の仕方が、上手だったのではないかと思います。

    3)小沢氏は大連合に魅力を感じていたのではないかと思います。

<質問>

党首会談は密室政治の復活だという批判がありますが。

     この点についてのご感想は有りますでしょうか。

<回答>

政治は常に密室でやるべきもので、密室政治を批判する考え方は

政治がどんなものかが解って居ないように思います。

<質問>

民主党との与野党連立構想は2大政党による緊張感の有る政治

運営を期待する者にとっては期待はずれの感が有ります。

<回答>

政治は民衆の期待以上の、もつと微妙な処で掛け引きが行われ

ますから,其処まで眼が届かないと,面白くないと思います。

<質問>

又、官僚と族議員との癒着が促進されるとの懸念があり、時代の

逆戻りとの意見があります。

<回答>

福田内閣が成立してから、政治の理念が著しく逆戻りしたことは

事実だと思います。

 

<質問>

小沢氏の判断は適切なのでしょうか。

<回答>

私は次のような点から、小沢氏の現在の考え方に関して疑問を

持って居ります。

1)インド洋における給油は、日本が国際的に負って居る義務で

ありますから、どんな理由があろうと止めるべきではなかった

とおもいます。

2)小沢氏は国連,国連といいますが、国連が米国の手を離れて、

自由に動く事のできる機関だと考えていいのかどうか、非常に

疑問であると思います。

3)小沢氏は、日本は米国を離れても独立国としてやって行ける

と考えているようですが、私はそのような甘い見方は、到底

出来ません。

<質問>

小沢党首は持ち帰って党意として機関決定して進めようとした

ことを拒否されて、開き直ったと推測されます。

       小沢氏の現状認識力は優れているとおもいますが、目的達成

手段の選定に強引さを感じます。

       老師の見方はどうでしょうか。

<回答>

私は逆に、小沢氏は目的達成の為の強引さは持って居りますが、

現状認識が上手かどうかは、疑問ではないかと見て居ります。

<質問>

自衛隊の特別処置法案に福田首相は小沢案に歩み寄りました。

これは米国に対する対応としては大きな政策転換です。このこと

についてはどのように思われますか。

<回答>
私は自衛隊の運営については、アメリカべったりで対処すべき
であり、自由裁量を持った同盟軍は、実際問題として全く役に
立たないと思います。

 

*****  鳩山法務大臣の発言について  *****

「私の友人の友人はアルカイダである。」「ペンタゴンは秘書時代の私に情報収集のため食事を接待した。」等の法務大臣らしからぬ発言を連発しています。

<質問>

       素直なことは良いことですが、立場を考えて発言してはどうか

という批判があります。何を意図した発言なのか理解に苦しみ

ますが、老師の見方はどうでしょうか。

<回答>

鳩山法務大臣の発言はともかくとして、今、日本がイスラム圏

に関する質のよい情報を得る事は,非常に大切であると思います。

したがつて、もしも鳩山法務大臣がイスラム圏に関する質の

良い情報を持っているとすれば、大いに活用するべきであると思います。

                                 以上