時事の見方                         2008.1.25
 
*****  米国の弱体化について  *****
従来の米国一局集中のドル投資がサブプライム問題で疲弊している状況下で、中東やソ連のエネルギー関連投資資金が勃興してきています。
  <質問>
               石油の値段が高騰により1部の関連商品が値上がりして家計を圧迫してきています。石油の値段が意図的につり上げられていと思われます。やはり米国の力が弱くなってきて価格コントロールが出来なくなったからでしょうか。
<回答>
アラブ諸国の努力もあると思いますが、アメリカの石油資本も喜んでいないとは、云えないと思います。ロシヤ中国がそれなりの努力を始める体制を取り始めておりますが、実功を上げるためには、まだ多少時間がかかるように見ております。
<質問>
            ブット元首相が暗殺されました。これはパキスタンから米国の影響力を弱めるのが真の目的であるとする見方がありますが、老師はどのような見方でしょうか。
<回答>
パキスタンにおける親米勢力を弱める事が、大きな目的であったと思われますが、イスラム派の動きとしては、極めて愚劣な動きであったと見ております。
<質問>   
       強い米国になるために今回の大統領選挙で共和党が勝利した
方が的確な施策を打ち出すことが出来るのでしょうか。
<回答>
世界の中心的な金融資本家達が、次の選挙において共和党に期待しているかどうかについては、疑問があるように思われ、むしろ民主党に期待している面があるのではないかと考えております。
 
 
 
 
 
 
*****  金融不安について  *****
  <質問> 
サブプライムローン問題が発端と考えられますが、その後の信用不安に対する私企業は資金導入を行うため資本増強を行っていますが、米国政府の対応も生ぬるく、金融不安は積もるばかりです。このままでは落ちるところまで落ちるのではとの意見がありますが老師のお考えは如何でしょうか。
<回答>
サブプライムローンに関連した金融不安は、かなり構造的な深刻な問題と思いますが、何もしないよりは、出来るだけの努力をすることが大切で、ブツシュ政権が行っている現在の思い切った救済策は、成否は兎も角としてその努力は評価出来ると思います。
<質問>
        日本議会ではガソリン価格の暫定税率の撤廃という末端問題論議で指導権争いをしており、国民生活を守る危機意識が感じられません。
対応が後手後手になる可能性が高いのですが、如何思われておりますでしょうか。
<回答>
何らかの対策を考える事は、何もしないよりは遥かに優れた態度で、いろいろと有効な対策を考えることが、政治であると思います。
  <質問>
        このままでは駄目だと、前三重県知事を中心に政策提言集団が発足しました。誠に当を得た動きで、提言内容も明らかにされない段階で思わず期待を持ってしまったのですが、老師はどのように感じられましたでしょうか。
<回答>
政治を全て中央政権に任せるのではまく、地方政権が政策を真剣に考えることも、今までの日本にはなかつた現象として、評価出来ると思います。
 

                                 以上