時事の見方                           

                              2007.5.31 
 
***** 憲法改正について *****
松岡農水大臣が自殺いたしました。
<質問>
       現職の大臣が自殺するのはよほど追い詰められたとしか思え
ません。 只、全てを放り出して、現状を受け入れれば他の
選択肢が出てきたと思います。捨てられない何かがあって、結果
として 命を捨ててしまったと推測します。  
老師はどのように観られていますか。
<回答>
私は松岡さんという方は、非常に真面目な方であったと想像し
ております。しかし例の問題については、安倍さんから固く
口止めされたと見て居ります。したがって国会の席では質問攻め
に合いながら回答が出来なかつた為に、その苦しさが余りにも
酷く限界を越えた為に、死を選んだと見て居ります。
<質問>
       安倍総理は常に松岡氏を擁護しています。任命責任を回避する
ための手段とすれば幼稚な対応です。これも しがらみの成せる事
なのでしょうか。
<回答>
安倍総理は松岡氏を擁護しておりますが、背後の問題について
発言することを許しておりませんから、松岡氏としては、非常に
苦しかつたと思います。 
<質問>
 松岡氏の死去によって、参院選までに自民党の支持の低下を
狙う民主党の矛先が鈍るのではとの声がありますが。
<回答>
私は松岡氏の死去によって民主党の矛先が鈍るということは
なく、民主党は益々激しい攻撃をしかけて来ると思います。
<質問>
       国民としてはのらりくらりとした答弁をして国民を馬鹿にして
いるとしか思えない松岡氏の態度に旧態然の自民党を見る思いが
して、国民の痛みを伴った小泉改革は見せかけのものかという
批判が有り、自民党離れが加速し、参院選では自民党 惨敗との
見方がありました。
松岡氏の死去によって歯止めがかかるのでしょうか。
<回答>
私は松岡氏として出来る答弁はあれしかなかつたと思います
ので、松岡氏の立場は、非常に気の毒であつたと見て居ります。
小泉改革が見せかけだった訳ではなく、古い時代の仕来りが
まだ残っていたという事ではないかと思います。
自民党離れが加速する事はあると思いますが、それをどの辺で
食い止める事が出来るかは、今後の課題であると思います。
松岡氏の死去によって歯止めが掛かるという事は、無いと思い
ます。
 
***** TOBについて *****
5月1日から外国企業が日本の子会社を通じて、株式交換でTOBが可能に
なりました。
<質問>
世界標準であるとの事ですが、投資ファンドの格好の標的とし
て日本市場が見られております。
<回答>
日本企業の一部が、外国投資ファンドの格好の標的となって
いることは、日本企業の一部がそれだけ高い評価を受けている
ことを意味する訳ですから、日本資本にそれを買い取るだけの
力がないということは、10年程以前にあつたバブル景気に
おける敗北のツケが廻つて来ただけのことで、日本の資本市場と
しては、どうにも成らないところであると思います。
外国資本が日本に入つて来た場合、日本の賃金が必ず安くなる
という原則は、考えられないと思います。
<質問>
  経営者も従業員もボヤボヤしていれば職を失う事態になりそう
ですが。
 
<回答>
外国資本が入って来た場合、経営者も従業員も一様に職を失う
という事は、あり得ないと思います。
<質問>
        自己防衛として能力向上に努力をしなければなりませんが、
急に変われるのは1部の人達で、大多数の残りの人達はます
ます低賃金で働くしかありません。
<回答>
外国資本が日本に入って来た場合、低賃金でも職を得る事が
出来ないという可能性は、あり得ると思います。
<質問>
 あまりバラ色の未来が来るとは思えないのですが・・・。
<回答>
あまりバラ色の未来が来るとは思えないと云う事態は、何時
の時代でも同じではないかと思います。
 
*****  日本の文化の流行について  *****
<質問>
        欧米諸国の健康ブームから刺身に代表されるヘルシー食材が
       普及して、マグロは値段が高騰しています。
<回答>
マグロの値段が高騰しているからといって、日本の経済が
安泰であるということは、考え難いと思います。
<質問>
 各国の若年層へは日本の漫画文化が浸透しています。
<回答>
各国の若年僧に日本の漫画文化が浸透していることが、日本
国民の優秀さを示すことにはならないと思います。
<質問>
これらの新しい動きを見ると、日本の未来はまだまだ捨てた
ものではないという気がしますが、
<回答>
マグロの値段の高騰や、日本の漫画が外国の若者に人気が
あることでは、日本国民は自信を持つべきではないと思います。
<質問>
現在の若者は管理社会の中で汲々としているように見えます。
<回答>
現在の若者が、果たして管理社会の中で急々としているか
どうかは,見方の分かれる処で、極く若い年代層の間では、
社会からの見方を無視して、自分独自の生き方を求める人々が、
増えているという傾向がないとも云えないような様子が、
出始めているのではないかという印象を持ち始めております。
唯日本における最も重大な課題は、教育制度の問題であり、
教育者にもつと自信を与える事、 
教育者の生活水準をもっと引き上げる事、
教育者を尊重し教育者の社会的な水準をもっと引き上げること、
教育者の自主的な活動を認めること、
教育委員の存在や教育者以外の人々の教育界における活用が
果たして教育界によい影響を与えるのか、
教育制度は教育者自身にもつと管理を任せるべきではないか
というような問題が、山積しているような印象を持つており
ます。
 
*****  マスコミの主張について  *****
<質問>
 小泉改革の浸透により、談合等が連日マスコミを賑わして
います。これは1つの成果ですが、マスコミの取り上げ方が
        興味本位となっており画一的な内容になっているのが気に
なります。
<回答>
談合等の問題に関連して、マスコミの取り上げ方が、興味
本位になっているとか画一的な内容になっているとかの問題に
ついて、果たしてそのような傾向があるのかどうかが、どうも
私には見えないように思もわれます。
    以上