時事の見方  

2007.4.17

***** 憲法改正について *****
 国民投票法案が衆院を通過して与野党攻防の舞台は参院に移りました。
<質問>
一般的な受け止め方として、憲法のような重要なものを充分な
論議をせずに衆院を通過させてしまいました。このことについて
老師はどのようなご意見でしょうか。
<回答>
私は、審議をさせて見ても、議案を通したくない野党が妨害的な
審議の引き延ばしをすることが中心になると思いますので、仮に審
議をさせて見ても、衆議院の審議が早いか遅いかの違いだけではな
かったか、という見方をしております。
<質問>
       民主党も一枚岩ではなく意見が錯綜しているように思えます。
自民党の作戦勝ちでしょうか。
<回答>
自民党の作戦勝ちだつたと見ております。
<質問>
       憲法改正について老師はどのようなお考えをお持ちなのでしょ
うか。
<回答>
明治憲法の際に、不磨の大典などという表現が行われて、憲法
は普通の法律とは違い、改正は許されないという考え方があり
ましたが、私は、法律というものは憲法も含めて、時代の推移
に従って当然改正して行かなければならないものであると考え
ておりますから、憲法を改正すべきでないという考え方は、
誤りであるという見方をしております。
*****  統一地方選の結果について  *****
 知事選では自民党が、道府県議選では民主党が勝利を収めました。
<質問>
      宮崎県知事選の後だけに大きな変化が知事選に生じると思われ
ましたがそれぞれの地方の事情で現役知事が再選されています。
知事クラスになると大きな失敗が無ければ変革が難しいということ
でしょうか。
<回答>
私は、現役知事が夫々,住民が納得するような政治を実行して
来た結果であると見て居ります。
<質問>
       一方道府県選では民主党の地方組織の強化に重点を置いた小沢
代表の思惑どうり、一人勝ちです。参院選は民主党が優勢と考え
られますが、老師のお考えはそのようなものでしょうか。
<回答>
小沢代表は今回の選挙よりも、寧ろ参院選挙の結果の方が、
政局にとって大切であると考え、その為に全力を尽くしている
ように見えますので、参院選の結果がどうなるかと云う問題の
方が大きいのではないかと、考えております。
*****  中国温家宝首相の訪日について  *****
 友好的な雰囲気での来日でした。
<質問>
      小泉首相の靖国参拝の反発をしていた同じ中国とは思えない政治
姿勢の変化に驚いています。
<回答>
靖国参拝の問題は、中国にとりましては単なる嫌がらせの材料に
過ぎませんから、適当な理屈を付けて看板を早めに下ろしたいと
考えていたのではないかと思います。
<質問>
      巷では、中国政府は対日姿勢を転換したと中国国民が感じている
との風評ですが、中国の狙いは何なのでしょか。オリンピック成功
のためとの意見も有りますが老師はどのように思われますか。
<回答>
中国としては、つまらぬ面子の問題を捨てて日本との輸出入問題
を順調にし、更に経済問題を有利に処理して行くことを、考えて
いると思います。
<質問>
       温首相は京都訪問で一般農家を訪れたり、立命館大学の中国交流
をPRし、東京ではジョギングを行い庶民的な演出をしています。
       あくまでも日本の庶民レベルに好印象を与えようとの意図が
見られます。中国政府が日本の世論を気にしてそれなりの対応
をするとは思いにくいのですが。
<回答>
中国としては、台湾問題を非常に大きな懸案として、解決した
いと考えておりますから、日本から友好的な態度を示される事
が非常に大切な課題になって居ると思います。
                                 以上